ドライブスプロケットを交換する

  • 2018.06.02 Saturday
  • 14:30

ドライブスプロケットを交換して、自分の乗りやすい回転数を試してみましょう。

 

スーパーカブ スプロケ 交換

 

まずは単語から。スプロケット(以下スプロケ)とは英語のsprocketで意味は歯車です。スプロケと言うと全然ぴんと来ませんが、歯車と言われるとどんな部品かまで一発で分かります。

 

 

過去記事:ドライブチェーンの調整方法

過去記事:トルクレンチで締め過ぎを防止する

関連記事:スポーツカムシャフトに交換する

 

今回交換するのはドライブスプロケットです。前輪側にあるのでフロントスプロケット(Fスプロケ)とも書かれている場合があります。スプロケ交換と言うとドライブスプロケットを指しているのが大半です。後輪側はドリブンスプロケットと呼び、リヤスプロケット(Rスプロケ)と書かれていたりします。

 

Fスプロケとはエンジンの回転を後輪に伝えるための最終的な出口のような部品だと言うことは何となく眺めていても伝わってくるのではないでしょうか。このFスプロケの歯の数が多くなるとRスプロケとの歯の比(歯車比)が変わるので、Fスプロケが一回転毎のRスプロケの回転数が増えることになります。言い換えれば、Fスプロケを変更することによって後輪の回転数が変わります。

 

カブでスプロケ交換というと大抵の場合は歯の数を増やすことを指すと思いますので、後輪の回転数が増えることになります。AA04やAA09などカブ50はローギアなので、普段から荷物をたくさん積載するわけでもなければ、スプロケ交換で乗りやすくなるのが大半だと思います。

 

スプロケ交換自体はチェーンケースを外さなくても可能ですが、歯の数が変わるということは交換後にチェーン調整が必要になります。そういうわけで、横着せずに事前にチェーンカバーも外しましょう。事前にチェーンをたるませておきます。

 

まずはLピボットカバーとドライブスプロケットカバーを順番に外します。

 

 

Lピボットカバーナットは奥まった場所になるのでソケットじゃないと届きません。ここは、一度も外したことが無いと相当固いです。あまりにも固い場合には径の合うパイプなどでソケットレンチの持ち手(ハンドル)を延長させると、大きなトルクで回せます。それでも回らない場合には、ラスぺネを浸透させましょう。

 

金属製で意外と重量があるため、下のボルトと交互に緩めて行かないと自重でいきなり落ちるので注意して下さい。前に紹介したT型ソケットレンチ(Tハンドル)はこういうところが大得意です。一般的なソケットレンチを使う場合には、エクステンションバーを使わないと微妙に届かない、または回しづらいと思います。

 

 

ドライブスプロケットカバーのボルトもソケット必須です。もう大活躍ですね。ここも交互に緩めて行かないと落ちます。

 

尚、このドライブスプロケットカバーは嵌め込んでいるというよりも乗っかっているという表現の方が近いので、取り付けの際にはボルトを締め過ぎたりして歪ませてしまうことがないようにしましょう。Lピボットカバーと違ってここはプラです。位置が正しければあっさりと固定できますが、ずれているといくらボルトを回しても固定できません。

 

ここが外れればトップ画像のようにスプロケが見えます。(ただし、画像のスプロケは交換済み。)チェンジペダルは微妙に邪魔ですが外さなくても作業自体に支障はありません。

 

スプロケは二本のボルトで固定されています。このボルトを緩めるのにギアがNのままだと後輪が空転してしまいますので、ローにして後輪を固定させます。それさえすれば外すのは簡単です。スプロケと一緒にチェーンも一緒に持ち上げることになりますが、初めてだとチェーンの重さに驚くでしょう。チェーンはスイングアームに引っ掛けるかたちになるので、スイングアームのチェーン真下部分を事前に綺麗に拭いておきます。

 

AA04 JA10 AA09 AA07 JA44 スプロケ 交換

 

外れた純正の13Tスプロケと取り付け金具にボルト。うーん、汚いですね。チェーンカバーを付けていてもこれぐらいになります。油汚れにチェーンのスラッジが粘土状に堆積しています。指で触るとべっとりとしていて、ただ拭き取るだけでは落ちません。

 

スーパーカブ グロム モンキー スプロケ 交換

 

武川の14Tスプロケを用意しました。パッケージを開封する前から、もうこの時点で輝きが違います。

 

スーパーカブ グロム モンキー スプロケ 交換

 

純正の13Tと比較すると歯の数が一つ増えているので一回り大きいのが分かると思います。これが一回転すると後輪の回転数が増えることも想像し易いのでは。

 

ん? トップ画像のスプロケとなんか違わない?と思った人は、このブログの記事をよく読んでいただいていて嬉しい限りです。その通りです。上の画像のは最初にスプロケ交換をしたときのものです。

 

スーパーカブ グロム モンキー スプロケ 交換

 

トップ画像のはキタコの15Tスプロケ(写真右)です。純正(写真左)から二つ歯の数が増えるわけですが、これはもう明らかに大きいですね。最初は14Tを使っていたのですが、後から更に一つ増やして15Tに変更しました。少なくともAA04とAA09は15Tまで使用できます。キタコのスプロケは重量を軽くするために肉抜き穴が設けられていて、武川スプロケと比べるとカスタム感があります。ただし、武川も15Tスプロケはキタコ同様に肉抜きされています。

 

ところで、あれだけ汚かった純正スプロケが嘘のようにピカピカになっていますね。スプロケの汚れを落とすにはパーツクリーナーを使います。汚れたまましまうのは落ち着かないので清掃しました。

 

 

スプロケ取り付け前に、赤錆が浮いていたり汚れが溜まっていたら綺麗に清掃してからにしましょう。初めて開けたときには凄いことになってました。どうせまた汚れるのだからそのままで良いって考えもあると思いますが、このあたりはその人の性格ですね。

 

後は上手い具合にチェーンをかけて装着するだけです。取り付け金具はスプロケに密着せず隙間が空きます。軸中心部に溝が切ってあるので、そこで留め具を回してスプロケの取り付け穴と合わせます。やってみると、そういう風にしないと取り付けられないので間違えることは無いと思います。また、新しいスプロケを買うと板状の取り付け金具は付属するのですが、ボルト二本は純正を流用します。

 

ここでスプロケにチェーンをかけて装着するのを忘れないようにして下さい。スプロケだけ取り付けた後にチェーンをかけることはできません。せっかく取り付けたスプロケをまた外すことになってしまいます。(チェーンの結合を外せば可能ですが余計手間がかかるだけです。)

 

一番の難関が取り付けの際のボルトの締め付けです。緩めるときは逆回転なので、ギアをローにしても後輪が空転してしまいます。一番単純な対策法はシートにもたれかかるようにして締めることですが、これは体重が重い人でないと胸が圧迫されて苦しいだけです。人に跨ってもらうのも呼ぶのに手間がかかりますし、並の体重では意味が無いので却下。おすすめなのは灯油入りポリタンク2Lを二つ荷台に載せることです。後輪ががっつり接地するので苦も無くボルトを締めることができました。荷台は斜めになりますので落ちないよう注意しましょう。後に試したところポリタンク一つだけでもできましたが、二つ載せた方がやはり安定します。

 

ドライブスプロケットボルトの締め付けトルクは12N・mです。交互に少しずつ締めて行きます。トルクレンチが無い場合には均等に力を入れて、ぐっと締めましょう。締め付けた状態で前後にぐらぐらする(遊びがある)のは正常です。

 

スーパーカブ グロム モンキー スプロケ 交換

 

そういうわけでトップ画像に戻って交換終了です。ドライブスプロケットカバーとLピボットカバーを取り付ける前にチェーンの調整までやってしまった方が面倒臭くならないと思います。

 

最後に逆順で取り付けましょう。各締め付けトルクはドライブスプロケットカバーボルトが5.2N・m、Lピボットカバーナットが39N・m、同ボルトが27N・mです。このあたりは別に外れないぐらいの力加減で構わないと思います。

 

組み立てが終わったら早速試走です。レビューとしてはタコメーターが無いので回転数の測定はできませんが、走行していて回転数が若干落ち着いた感じがします。具体的には二速、三速である程度引っ張っても回転域がずれた分、エンジンが唸り切るまでが遅くなりました。一速発進も気持ちスムーズに行けるようになります。とても乗りやすくなって大満足です。

 

14Tと15Tのどっちが良いかという話ですが、14Tが合うか15Tが合うかは人それぞれなので両方揃えて試してみるのが良いでしょう。明確な差を感じたいのであれば15Tが確実です。

 

武川の14Tスプロケは千円以下で買えるのが魅力です。武川にするかキタコにするかは安い方で良いんじゃないでしょうか。スプロケはカブ専用というわけでもなく、ギヤ付きならグロムやモンキーにも同じスプロケが使えるみたいですね。

 

スーパーカブ グロム モンキー スプロケ 交換

 

ちなみに、スプロケを変更するとドライブスプロケットカバーの裏に付いているこんな感じの金具が干渉します。すぽんと抜けるので外しましょう。一応、スプロケットガードというパーツ名ですが、別に無くても全く問題の無い謎パーツです。この写真でも13Tと15Tスプロケの大きさの違いがはっきり分かりますね。

 

 

今回使った物

SP武川 ドライブスプロケット 14T

キタコ(KITACO) ドライブスプロケット 15T

 

おすすめ

SP武川 スプロケットガードプレート

miniT型レンチソケットセット 8pcs

BIKE HAND コンパクトトルクレンチ 差込角6.35mm

 

 

ドライブスプロケットを交換する・その2

 

 

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